ソノヒマデ

俺の日々だったり思うことだったり

さらば東京。俺は九州へ移住する

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22歳の時、俺は神奈川の山梨寄りの田舎町から仕事を求めて上京した。それから13年と少し、東京に住み続けた。ほんの少し前までこのままずっと東京に住み続けるものと思っていた。しかし職場の解散を機に仕事を辞めることに決め、ふと己の人生を見つめ直し、九州に移住することにした。

東京が少し嫌になっていた部分もある。
東京はもういい。

確かに、東京は便利だ。コンビニもスーパーも病院も歩いていける距離にたくさんある。ゲーセン、パチンコ、遊園地等、娯楽も充実している。デパートや賑やかな商店街は見て歩くだけで楽しい。
何より仕事が簡単に見つかる。

東京は本当になんでもある。

だけど俺には合わない。

俺には野心があった。東京で一花咲かせる。何ができるわけでもないが、漠然と、根拠なくそう思っていた。

だけどもう35歳。いい歳になり、野心も潰えた今、東京にいることは俺には意味のないことに思えた。
野心は潰えようとも、便利で何でもあるこの環境が好きな人はいい。しかし俺には合わない。もはや息苦しさすら感じる。

俺とは違い順調に幸せな家庭を築く親兄弟や親戚と離れたい。せっかく退職までしたのだ、できるだけ遠くに行きたい。同じ日本でも遠く離れれば人の性格や考え方も違うのか、実に興味深く思う。田舎もあって、都会もある所がいい。仕事がないと困るから。
だから、九州へ。

東京のあまりの便利さに、躊躇する思いはあった。だけど今はもう、早く東京を離れたくて仕方ない。

色々あった。ムカつくこともあれば、人に迷惑をかけることもあった。危険で恐ろしい目に合うことも。

様々な経験を経て、心は成長し、やがて疲れてしまった。

いつかは東京を離れたいという思いは心の片隅に常にあった。今、環境を変える機会に恵まれたのはとても幸運なことに思える。現在36歳、もう少し歳を重ねていたら、踏み出せなかったかもしれない。

やれるだけのことはやった。東京に思い残すことはない。俺はとても清々しい気持ちでいる。

俺の行く先は九州でも田舎の方だ。駅もコンビニもスーパーも近くにない。東京での生活に比べればだいぶ不便になる。だが、それでも、俺は九州での暮らしがとても楽しみだ。